プロとしてのボクシングの試合形式

プロボクサーとしての試合

ボクシングの歴史については先ほど述べたとおりの内容で理解してくれれば良いでしょう。次にボクシングの試合、主にプロボクサーとしての試合形式について説明していきます。今回はアマチュアの試合形式については取り上げませんので、ご了承ください。

プロ階級

ボクシングの階級は大まかに分けて18階級存在している。この中からさらに体格別に分けられており、選手は属している体格で対戦することになる。

日本ボクシングコミッションでは以前まで『ジュニア~』という呼称の形式を採用していたが、1998年5月1日に世界ボクシング協会と世界ボクシング評議会とでルールが統合されたことにより、両団体で異なっていた呼称も『スーパー~~級』として統一化されたため、同時に日本ボクシングコミッションでも『スーパー~~級』として変更されることになった。これにともない、ジュニアミドル級はスーパーウェルター級に、ジュニアウェルター級はスーパーライト級へ、ジュニアライト級はスーパーフェザー級へ、ジュニアフライ級はライトフライ級へと変更されました。

但し、両国際ボクシング団体ではジュニアの名称は今でも使用されており、男子は全17階級、女子は団体によって異なっており、ミニフライ級の下にアトム級が設けられるなど、スーパーもミドル級より上の階級が一部、または全部が抜けていることもある。

階級名に関しては、以下の通りとなっている。

男子Elite(17歳以上34歳以下)およびYouth(17歳および18歳)

階級名称 体重
スーパーヘビー級 91kg超
ヘビー級 81kg超 91kgまで
ライトヘビー級 75kg超 81kgまで
ミドル級 69kg超 75kgまで
ウェルター級 64kg超 69kgまで
ライトウェルター級 60kg超 64kgまで
ライト級 56kg超 60kgまで
バンタム級 52kg超 56kgまで
フライ級 49kg超 52kgまで
ライトフライ級 49kgまで

女子Elite(17歳以上34歳以下)およびYouth(17歳および18歳)

階級名称 体重
ヘビー級 81kg超
ライトヘビー級 75kg超 81kgまで
ミドル級 69kg超 75kgまで
ウェルター級 64kg超 69kgまで
ライトウェルター級 60kg超 64kgまで
ライト級 57kg超 60kgまで
フェザー級 54kg超 57kgまで
バンタム級 51kg超 54kgまで
フライ級 48kg超 51kgまで
ライトフライ級 48kgまで

男女Junior(15歳および16歳)

階級名称 体重
ヘビー級 80kg超
ライトヘビー級 75kg超 80kgまで
ミドル級 70kg超 75kgまで
ライトミドル級 66kg超 70kgまで
ウェルター級 63kg超 66kgまで
ライトウェルター級 60kg超 63kgまで
ライト級 57kg超 60kgまで
フェザー級 54kg超 57kgまで
バンタム級 52kg超 54kgまで
ライトバンタム級 50kg超 52kgまで
フライ級 48kg超 50kgまで
ライトフライ級 46kg超 48kgまで
ピン級 46kgまで

(参考)国内大会での階級

階級名称 体重(男子) 体重(女子) 備考
スーパーヘビー級 91kg超 (設定なし)
ヘビー級 81kg超 91kgまで 80kg超 86kgまで
ライトヘビー級 75kg超 81kgまで 75kg超 80kgまで
ミドル級 69kg超 75kgまで 70kg超 75kgまで
ライトミドル級 (設定なし) 66kg超 70kgまで
ウェルター級 64kg超 69kgまで 64kg超 66kgまで
ライトウェルター級 60kg超 64kgまで 60kg超 63kgまで
ライト級 57kg超 60kgまで
フェザー級 (設定なし) 54kg超 57kgまで
バンタム級 52kg超 56kgまで 52kg超 54kgまで
フライ級 49kg超 52kgまで
ライトフライ級 46kg超 49kgまで
ピン級 42kg超 46kgまで ジュニア(高校生)のみ

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勝敗

プロボクシングの試合時、どうしたら勝敗を決めることになるのかという判定については、以下の通りとなっている。

  • KO (KnockOut):プロの場合、相手がダウン後、10カウント以内に立ち上がれなかった場合。
  • TKO (Technical KnockOut):どちらかの選手が明らかに不利な場合や、試合続行不可能な状態になって試合を止めた場合。(1ラウンドで3回ダウンした場合=「スリー・ノックダウン方式」もTKOに準じる)
  • レフェリーストップ:どちらかの選手のダメージが深いなど、これ以上試合を続行させると危険であるとレフェリーが判断した場合。記録上はTKO。
  • ギブアップ:選手本人、もしくはセコンドがこれ以上試合を続けることができないと判断した場合。タオルを投げ込むのが通例。記録上はTKO。
  • 失格:相手が故意に重大な反則を犯した場合、もしくは反則を繰り返した場合。
  • 判定:ラウンド毎に採点をし、より多くの点をとった選手を勝者とする。
  • 負傷判定:試合の途中で偶然のバッティングにより負傷した場合、規定のラウンドに達していればそれまでの採点で勝敗を決する。達していない場合は負傷引き分けとなる。

上記以外にもリングアウトによる判定もあり、この場合は選手は20秒以内にリングに戻ることが出来なければ自動的に敗者となってしまう。

アマチュアとの大きな違いとしては、アマチュアでは勝敗を決する決め手となる『棄権』と『不戦勝』が適用されなくなっているところが大きな違いとなっており、それ以外に関してはやや異なっているだけで、大まかな判定基準に関しては極端に差異は無い。

採点方法

試合時の採点方法としては、10点満点の減点方式を採用しており、互角の場合は10対10、一方が勝る場合には10対9、一度のダウンやそれに近い状態の時には10対8、2度のダウンやKO寸前の場合には10対7となっている。それ以上に差が開いた場合にはレフェリーによって試合が止められるので、10対6という判定は存在せず、また世界ボクシング協会などでは10ポイント・マスト・システムによって、勝るほうには必ず10点をつけることになっている。ダウンが無かった場合には、より採点基準を満たした選手に10点が付けられ、そうでない選手の場合には9点が与えられるようになっている。PABAのように『ハーフポイント』と呼ばれる0.5ポイント刻みの判定が認められる団体も存在しているなど、点数の付け方に関しては様々となっている。反則減点の時には合計点から引くこととなっている。

採点基準としては、主に以下の4つの基準が設けられている。

  • どちらが有効打でダメージを与えたか。
  • どちらがより攻撃的だったか。
  • どちらがより相手の攻撃を防いだか。
  • どちらの試合態度が堂々とし、戦術に長け、主導権を握ったか(リング・ジェネラルシップ)。

試合時の採点の時は、3人のジャッジがそれぞれラウンド事に行なっており、2人以上のジャッジが指示した選手を勝者とすることになっている。ジャッジが3人とも一方の選手を支持した場合には『ユナニマス・デシジョン』、2人が支持し、もう一人が引き分けであった場合を『マジョリティ・デシジョン』、1人のジャッジがもう一方の選手を支持した場合には『スプリット・デシジョン』とそれぞれ呼んでいる。トーナメントなどで引き分けとなった場合には、引き分けをつけたジャッジが最終判断を下して決着をつけることになっているが、大会によっては延長戦を行うときもある。

反則行為

試合中の反則行為に関しては、主に以下の通りとなっている。

  • バッティング。頭、肘などで攻撃する。
  • ホールディング(ホールド)。腕やグローブで相手の身体や腕を押さえつける。
  • ローブロー。相手のベルトラインより下を攻撃する。
  • オープンブロー。グローブのナックル・パート以外の部分で攻撃する。
  • チョップブロー。空手チョップのように攻撃する。
  • ラビットパンチ。相手の後頭部を攻撃する。
  • キドニーブロー。腎臓を攻撃する。背中側への攻撃は全面的に禁止。
  • 投げ技、タックルなどのレスリング行為。
  • レフェリーがブレイクを命じた後、「ボックス」と試合再開を促す前に攻撃する。
  • ラウンド終了のゴングが鳴った後に攻撃する。
  • サミング。グローブの親指で相手の目を突く攻撃。

反則行為を取った選手に関してはレフェリーから注意を受けることになり、この韓国が重なった場合には、プロボクシングでは減点対象となり、悪質な場合には失格負けとなることも十分にある。

ちなみに、上記の反則行為はプロ・アマチュア両方に共通しているが、アマチュアの場合には今述べた以上の反則行為に関しては厳しく取り締まっているなど、プロとアマチュアでも反則行為に関する制限の高さが異なっているのも違いの一つとしていえます。

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